【認知症が疑われたときの片付けの注意点】家族がイライラしないために、今日からできる関わり方

高齢の親の片付けを手伝っていると、
「最近、物の場所を忘れている気がする…」
「同じ物を何度も買ってくる」
そんな変化に気づくことがあります。

“もしかして認知症の初期?”と不安になると、
家族もつい焦ってしまいがちですが、
実は認知症が疑われるときこそ、
片付けには特別な配慮が必要です。

この記事では、認知症と片付けの関係、
ご家族がやってはいけないNG行動、
今日からできる優しい片付けの進め方
を分かりやすくまとめます。

なぜ「認知症の初期」は片付けが難しくなるのか

認知症になると、以下のような症状が早い段階から現れます。

● ものを置いた場所を忘れる

どこに直したか分からない
探し物が増える

● 判断力が落ちる

捨ててよい物と大事な物の区別がつきにくくなる。

● 同じ物を複数買ってしまう

醤油が5本、洗剤が8個…など。

● 感情が不安定になる

急に怒りっぽくなる・不安が強くなる。

こうした変化によって、
片付けや整理がうまくいかなくなるのは“本人のせい”ではありません。脳の機能の変化によるため、責めても改善しないのです。

認知症が疑われたときに「絶対にやってはいけない片付け」

❌ ① 勝手に捨てる・大量に処分する

親にとっては必要な物。
勝手に捨てられたと感じると不信感が強くなります。

❌ ② スピード重視の片付け

早く終わらせたい気持ちが裏目に。
本人はパニックになったり、強い拒否反応が出ることも。

❌ ③ 感情的に注意する

「なんでこんなに散らかすの!」
「また同じ物買って!」

→怒られるほど行動は悪化します。

❌ ④ 配置を大きく変える

急な模様替えは混乱を招き、
かえって探し物が増える原因に。

認知症が疑われたときの「優しい片付け5つのコツ」

① ゆっくり、負担をかけない

1日5分・1分類だけなど、短時間でOK。
成功体験が増えると不安が減ります。

② 本人と一緒に“確認しながら”整理する

「これはまだ使う?」
「こっちとこっち、どちらを残す?」

選択肢を2つに絞って聞くと混乱しにくい。

③ 分かりやすい収納にする

・ラベルを大きめに貼る
・中身が見える収納にする
・種類ごとにひとまとめ

視覚的に分かりやすいと安心感が増えます。

④ 思い出の物には手をつけない

写真・手紙・衣類は“本人の歴史”。
無理に手放そうとすると不安が強くなります。

⑤ 日常で使う物だけを整える

冷蔵庫・食器・薬・財布・通帳などの「生活動線」を先に整えると、生活トラブルが減り、本人も家族もラクになります。

認知症が心配になったときにすべきこと

家の中の“危険”を減らす

火の元、転倒物、段差、コード類など、事故予防はとても重要です。

家族がイライラしないために大切なこと

認知症が疑われる親に対して、家族が“イライラしてしまう”のは珍しいことではありません。

でも、忘れものや片付けられない行動は
「病気の症状」であり、「本人の努力不足ではない」という理解があるだけで、関わり方は大きく変わります。

焦りすぎず、
怒らず、
今日できる小さな片付けから始めてみましょう。

まとめ

認知症の片付けは、
「物」ではなく「心」を整えるサポートです。

東京都中野区を拠点に営業するNeeds Tokyo では、ご家族の不安に寄り添いながら、やさしい生前整理・片付けをサポートしています。

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