暮らしの質を上げるってどうゆうことだろう?

『暮らしの質を上げる習い事』に掲載していただきました。

先日お仕事で業種の違う女性と「暮らしの質を上げるってなんだろう」という話題に。

暮らしの質を上げると言うと、完成度や出来栄えを求めクオリティを上げるそれとはちがうような、実は誰の日常にもその場所にじっとあるもののような気がします。

たとえば私、心地いいと思える空間を作ることでトゲトゲしない心を保ったり、心の真ん中にズドンと響く映画や本に出会いカラカラの気持ちが潤ったり、朝日や夕焼けの美しさが真っすぐ自分に飛び込んでくる瞬間だったり、ふいに車を走らせいつもと違う夜の過ごし方にワクワクしてみたり、しばらく会っていなかった友人に連絡をしてホッとしてみたり、他人なら誤差だと思うほどのプチダイエットに成功して「よし!」と思えたり、一年かけてようやく希望の調理道具に出会えたり、上げればきりがないけどそれは突然やってくるビッグニュースのような華やかさではなく、いつもの暮らしに潜んでいて心が見逃さずにキャッチできることが暮らしの質を上げることにつながるのかもしれません。

私のそれはどこからやってくるのだろうと考えると自分の中にある余力なのかなと思うこの頃。がむしゃらに走る若かりし頃の経験はきっと人生において必要な時間であったに違いないけれど、今の私は守りたい家族がいて、信頼する仕事仲間がいて、いつでもバカな話ができる友がいて、もう一人ではないことでいつでも差し出せる余力を持ち合わせておきたいのかもしれません。

余力を持ち合わせておけばやりたいことにすぐに取り掛かれて行きたい場所へもすぐに出発できる。それは暮らしの中にある絶好のタイミングを逃さないことだったり、あたたかな瞬間に心がきちんと反応できるということ。

そんな余力にも種類があって、体の余力、時間の余力、お金の余力、それらが気持ちの余力へと大きくつながっていくのだよなぁと思った今朝。

それではまた。