クローゼットの衣装ケースを手放した理由はもう迷わなくなったから

ご存知の方もいらっしゃいますが、我が家のクローゼットは無印良品の収納ケースを積み重ねたこれだけ。ここにはハンガー掛けできないオールシーズンの靴下や肌着などが入っています。いわゆるクローゼットによくある衣装ケースは置いていません。今着るものはハンガー掛け一択、シーズンオフの衣類は別の部屋の押入れで衣装ケースに入れて保管しています。

昔はここに衣装ケースを置いていたのですが、ある時洗濯物を畳みながら、

「また着るのに、ちまちま畳むのってめんどくさいなぁ。それも一生だよ?畳みじわがつくのも嫌で、それなのに私はアイロンは大の苦手とは致命的!畳み収納だとたくさん収納できるけどサッと取れないし、やっぱりこれじゃないと戻すのも朝の手間」

そこでエイッ!と衣装ケースを全部ひっくり返してみたのです。お片付け教室のレッスンでも行う「全出し」です。

一枚一枚手に取って眺めていても一向に進まず、一人ファッションショーを開催。この方法が大当たり!好んでよく着ていた洋服も年を重ねて体形の変化についていけてなかったり、顔写りが悪く見えたり、デザインそのものが古く感じてちっともワクワクしない。気に入って丁寧に扱っていた洋服も何年も着ていると毛玉取りなどメンテナンスが必要でこれまた手間に感じてお役御免。重いコートだって身動きが取りづらい年齢になり手にするのはもっぱらダウン。ボトムスだって、丈や幅が今の好みと違ったり。

着てみて鏡の前でぐるりと一周。スマホタイマーで後ろ姿を撮ると第三者の視点で見えるのか「え?誰これ?うそでしょ」と自分の後ろ姿に衝撃を受けたりして。

そもそも洋服というのは何のために選んで着るのだろうと考えてみると、
「私が一日をご機嫌に過ごすためのアイテム」であること。

ならば一枚一枚の満足度を上げることが重要であって洋服の数は満足度に比例しないということ。
週に何回でも身につけたいと思えるような洋服選びをしたい、そう強く思ったのです。

それから私は何セット普段着があればご機嫌に過ごせるという適正量も導き出せるようになりました。
適正量とは不足でも過剰でもなく、いい感じに手持ち服が循環しているということ。
そのため着倒した結果のお役御免の日も明らかになるということ。
お役御免の日が分かるということは案外重要な気がしています。
なぜなら、洋服は一生モノではなく、時間の経過と共に、私の体も、私の気持ちも変化するものだから。

そんな流れがあり潔く衣装ケースを手放せたことで、洗濯が済んだ洋服はハンガーで干して乾いたらそのままクローゼットに戻すという時短家事にもなりました。

これがクローゼットにほこりが溜まらない浮かせるクローゼット収納ができた経緯です。

孔子の言葉を借りるなら、
10~20代はどんなファッションが自分に合うのか試しては失敗をして学び、
30代でパンツスタイルがすきというファッションが確立され、
40代の今の私は着ていて心地よい服が好みで、数より一枚の満足度、そこにもう迷いがない。

皆さまの手持ち服の満足度はどのくらいでしょう。
それでは今日はこの辺で。