今朝は5時にすっきり目覚めウォーキングができたので体の内側からポカポカしていいスタートを切れました。
先日「うそ?固定電話ないの?」と驚かれたので今日はそんな話を。
19歳で実家を出てからそろそろ25年経ちますが実は一度も固定電話を持ったことがありません。結婚しても固定電話の必要性を感じたことがありません。
一度も固定電話を持ったことがないのでその便利さを知らず、持たない不安もない、こういった方がしっくりきます。
新聞奨学生を選択し一人暮らしを始めたのは19のとき。
夕刊の配達を終えて集金や営業の合間に今では懐かしいアイテムとなったテレホンカードや十円玉をたくさんかばんに入れて、新聞配達していたお寺の公衆電話から母に連絡をしていました。
テレホンカードの場合、ディスプレイに残量が出たので減り具合が一目瞭然、10円玉の時は硬貨が落ちる音がすると慌ててまた追加で10円を入れたりして。お釣りが出ないので100円玉は入れたことがありませんでした。
24時間人の多い東京でもひっそりした夜のお寺の公衆電話を使う人はいなかったのでしょう、公衆電話ボックスの外で誰にも待たれることもなく、シーンと静まる空間でも怖さはなく、むしろ穴場を見つけた私は運が良い!と思っていました。
限られたお金と時間のため公衆電話に向かう道で、母に話したい要件を頭の中で整理したものです。それ以外の手段といえば、母からよく手紙が届いたので私もよく返していました。
お母さん大丈夫だよ!ぜんぜん心配なんていらないよ〜仕事は少し大変だけどなんとか学校にも行ってるよ!
あの頃の通信手段は今考えるととても不便ですが、心が温まる時間だったことは私の記憶に深く刻まれています。
便利な今の時代に心がポッと温まるような時間を私は娘にプレゼントすることができるのだろうかと、最近よく考えてしまいます。
それから二十歳でようやくPHSを手にしてそれはもう嬉しかったのをよく覚えています。当時、電波が安定せずアパートの外に出てみたり、窓の外に少し顔を出すとよく聞こえたっけ。離れた姉や友達とよく近況報告したものです。
そしてあっという間に携帯電話が普及し、ノートパソコンを格安で手に入れ自宅のインターネット契約も済ませました。当時から自宅に固定電話がなくてもインターネット契約はできたので、やはり固定電話の必要性を感じることはありませんでした。
そして現在のスマホという流れ。通話やメールはほぼLINE。ワイモバイルができたとき、いち早く乗り換えたので通信費はずいぶん前から格安です。
固定電話を持ったことがない話は、身の回りのモノと通じるものがあります。我が家を訪れた人はスッキリしてるね~と目を丸くします。こちらからすると、何をどれだけ持っていて、それを持っていないとどんな不便が生じてどんな不安な状況に陥るのか、その心理を逆に知りたいと聞き返します。
振り返れば段ボール2箱からスタートした19歳から、私の暮らしに役立つものと大切なものだけをしっかり握りしめてきたように思います。当時は時間もお金も余裕はなく身の丈に合った暮らしをせざる得なかったからですが、その経験が糧となり、今の暮らしに活かせてると思っています。
固定電話に限らずすっきり暮らしたいのにあれもこれも持っていないと不安になられる方は、それが使えない場合、他の手段がないか具体的に検討してみることをおすすめいたします。たとえば固定電話の場合は自然災害などの停電でも使えるというのは契約書を見ると一目瞭然ですが、果たしてどのような回線契約なのか、また電話機がそもそも停電に対応しているのか。
通信関係が全て遮断されるような有事の際、家族の安否を確認する方法は?集合場所は?他に連絡を取る手段はないのか、今一度家族と確認してみるといいでしょう。
おうちの整理はそもそもこれ必要?といった風に当たり前にあるモノを疑ってみるのも手。
すると
①絶対必要
②まぁまぁ必要
③なくてもいけるかも?
④これはいらない
と、気付くかもしれません。
ここで注意してほしいのは③です。すぐに処分せず一旦身の回りから遠ざけ、期間を決めて保留にして、それがなくても不便ではないことを確認するのです。
そして手放すときは、万が一必要になった時の手段も数通り検討しておくといいでしょう。
いかがですか。
参考になれば幸いです。