身軽であることが条件の人生の冒険

最近手に取っていなかった世界絶景本。
久しぶりにペラペラめくってみると、昔みたいにまた一箇所ずつ巡りたいなぁという気持ちがふつふつと湧いてきます。

20代後半には到底早すぎる高級ホテルに泊まり食事やエステ、活気ある街へ繰り出せば地元の人で賑わう屋台を巡り、可愛い雑貨に心躍らせ、働いて得たお金はキラキラ輝く非日常体験に注ぎ込みました。

30代では白い民族衣装とラクダという乏しい知識しか持ち合わせていないアラブにも行きました。

Hello、thank you、sorry程度の英語力しか持っていませんが、いわゆるツアーを挟んだことはなく度胸のみで直感を頼りに行っていた海外。当然アラブの旅もいちばん安い航空券を手に入れ、適当に街のホテルや砂漠に囲まれたホテルを選び、パスポートとクレジットカードと最低限の着替えだけ持って身軽に向かいました。

無茶な旅かもしれないですが、観光本で予習するとワクワクやドキドキが減ってしまうような気がして、海外旅行の醍醐味は適当であればあるほど面白いと思うタイプです。

それにアラブだって英語表記はあるだろうからなんとかなるわよと思っていたのですが、あったのは空港や大きな街だけ。選んだホテルには英語表記はなく、アラビア語はもはや記号や絵に見える始末。当然ながらアラビア語の会話なんてのもわけわかめ。本当にすべて直感で旅をしたという最高の経験でした。

どこまでも続く砂漠の景色、一生忘れない。あのとき、アラブを選んで正解だったと心底思います。

シャワーがちょろちょろしか出ない、トイレがない、注文した食事が思ってたのと全然ちがうなんていうトラブルも最高の思い出。

どこへ行っても何を食べてもお腹を壊さなかったのは丈夫に産んで育ててくれた親に感謝です。

40代に入ると旅の視点はまたまた変わり、家族の喜ぶ顔が見たいと思うようになりました。

コロナによって国内に目を向けると、まだまだ知らない土地だらけ。四国にも上陸したことがないという。

だから健康でいたいと今日も早朝ウォーキングに精を出し、無駄遣いをしないように持ち物の見直しをコツコツ続ける。

人は身軽であるほどスタートが早い。
そして軽やかにも美しくも見える。

お金も時間も命も限りあるものだからこそ
「今私たち家族に必要なもの」をしっかり見極め、
今度は家族三人で冒険がしたい、そう思います。

皆さんは今までどんな冒険をされてきましたか。