SDGsの「つくる責任、つかう責任」は片付けと隣り合わせ

一日が少しずつ長くなってきてうれしいこの頃。そろそろ立春ですね。

我が家はこどもの成長や働き方といったライフスタイルに変化があり、仕事の合間におうちの模様替えをしたり、長い間使って劣化してきたものをじっくり選んで少しずつ買い替えています。

整理収納アドバイザーの私が物選びの視点で大切にしていることは、

☑️使い切れること
☑️長く使い続けることができるもの
☑️用途が変わった場合、柔軟に対応できるもの
☑️欲しい機能と希望の価格とデザインであること
☑️メンテナンス方法を知ること
☑️処分方法を調べること
です。

便利な世の中でネットショップでポチっとすれば今すぐ手に入れたいという衝動は叶いますが、これだけ商品があふれている時代です。妥協することなく時間をかけて選ぶ楽しさも味わっています。

ベッドサイドにあるのは実は風呂椅子。家具職人さんが国産檜を使って鍵やビスなど一切使用しない蟻組加工を用いて一つ一つ丁寧に作られたものです。

最近はぜんぶとはいかないですが、できるだけ国内で企画生産されているモノから選びたいと思うようにもなりました。

キッチンスポンジはいつ捨てようか迷うほど劣化しないダスキンのスポンジを長く愛用しています。

さて、この頃よく耳にする、国連が定める持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals 略してSDGsの中の一つに「つくる責任、つかう責任」というのがあります。特にわたしたち消費者にとってつかう責任とお片付けは深く結びつくものです。

そもそも、サステナブルという言葉の意味は、地球環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の地球も美しく、平和で豊かに生活し続けていける社会を世界中の目標にしようということ。

じゃあ、私に何ができるだろう?と考えてみると、身近なことでもたくさん出てくるものです。

たとえば、今では当たり前となったエコバッグもその一つ。名刺サイズの無印良品のエコバッグを常にかばんの中に入れています。

そして、おうちの整理もサステナブルな行動といえます。

整理を始めると、自分が長く使い続けているモノや、買ったけど使い切れていないモノを確認することができます。

10年も20年もこれを使い続けているわけは機能とデザインがわたしにぴったり合っているんだとか、このコートの着用回数が低いのは体が動かしづらいから手に取らないんだとか。

身の回りを整理して今の自分を確認することは、これからのモノ選びの視点で失敗を減らすことができます。それは言いかえれば、つかう責任を果たせるということ。同時に、賢いお金の使い方ができたときの喜びもひとしおです。

長く使い続けるモノ選び、気持ちいいほどに使い切ることができるモノ選び、それはいつか愛着という言葉になって、やがて暮らしそのものの満足度が上がります。

それこそが、Less Is More
少ないモノで豊かに暮らすコツです。

世界で掲げられた目標は未来のためだけでなく、今のわたしたちの暮らしそのものを心豊かにしてくれる手段である、そう思っています。

それでは、また。