いただきものが手放せない方へ〜処分に迷ったときの心の持ち方と手放し方

人からいただいた品物。
そこには贈ってくれた人の「気持ち」や「思い出」が込められているので、手放すのが難しいと感じる方はとても多いものです。

体験談:母からの贈り物を手放したとき

40代女性のお客様から、こんな声をいただきました。

「母から贈られた花柄のカップ。ずっと棚に飾っていましたが、実は自分の趣味には合わず、使うこともありませんでした。

そこで Needs Tokyoさんに相談して、近所の方にお譲りしたら、『ちょうど欲しかった』と喜ばれて…。

手放すのは申し訳ない気持ちもあったけれど、人に喜んでもらえたことで、母からの気持ちも無駄にならなかったと安心できました。」

このように、感謝の気持ちは「モノ」ではなく「心」に残るものです。

いただきものをしまい込んでしまう理由

実は、いただいたものをすぐに開封せず、押入れの奥にしまい込んでしまうケースも多く見られます。

これは、今の自分の暮らしには必要ではないと、心のどこかで感じているからです。

つまり「選んでくれた気持ちだけはしっかり受け取った」という証拠なのです。

譲るときの注意点

いただきものを他の方へ譲るとき、大切なのは 「早さ」 です。

押入れの奥で眠らせ、ホコリをかぶった品物や、賞味期限が迫った食品を「どうぞ」と差し出しても、相手は喜べません。

品物が一番良い状態のうちに、必要とする人へ渡す。
これこそが、いただきものを次の場所で輝かせる一番の方法です。

手放すときの心の持ち方

• 役目は果たしてくれた
 いただいた瞬間に、気持ちはすでに受け取っています。

• 心に残せば十分
 写真や思い出として残すのもひとつの方法。

• 次の人へつなぐ
 「もったいない」と思うなら、より早く、良い状態で譲りましょう。

まとめ

いただきものを手放すことは、感謝を忘れることではありません。

むしろ心に余白を生み、いただいた方との思い出をより大切に感じられるきっかけになります。

贈ってくれた方の気持ちを大切にしつつ、モノは必要な人のもとへ。

その循環が、暮らしを軽やかにしてくれるのです。

Needs Tokyoからのひとこと

いただきものの扱いに迷うのは、それだけ人とのつながりを大切にされている証です。

でも暮らしの中で「心地よさ」を優先することも、同じくらい大切だとわたしは思います。

誰しも、贈る側の経験をたくさんしてきたと思います。
どうですか?思い出してみてください。

贈り物を選ぶ時間そのものが、相手を思う幸せな時間ですよね。

そして実際には、その方が便利に使っているかどうかは、それほど大きな問題ではありません。

贈る側は“喜んで受け取ってくれた”という事実だけで十分に満たされているものです。

Needs Tokyoでは、生前整理・遺品整理をはじめ、日々の暮らしを軽やかに整えるお手伝いをしています。
いただきものの手放し方に迷ったときも、一緒に方法を考え、次の持ち主へつなぐお手伝いをさせていただきます。

「気持ちは受け取り、モノは循環させる」

そんな優しい選択を、ぜひご一緒に。