生前整理や暮らしの整理で、多くの方が悩まれるのが「大型家具」です。
婚礼タンス、食器棚、ソファ、本棚……長年使ってきた家具は思い出もあり、処分に踏み切るのは簡単ではありません。
しかし、大型家具は暮らしにとって必ずしも安全・便利とは限りません。
むしろ、高齢期の生活ではデメリットが目立ってくることもあります。
【大型家具を残すことのデメリット】
• 手が届かない収納が増える
高い場所に物をしまうために椅子や脚立に乗るのは転倒のリスクがあり危険です。
• 地震対策がされていない場合が多い
大きな家具は揺れで倒れると命の危険につながります。固定をしていないケースもよくあります。
• 重くて動かせない
模様替えや掃除が難しく、ホコリやカビの温床になりやすいです。
• 生活動線をふさぐ
部屋を圧迫し、移動の妨げになってしまうことがあります。
こうした理由から、できるだけ大型家具は手放した方が安全で快適な暮らしにつながります。
【家具を手放す前に確認したいこと】
もちろん、すべての家具を処分すればいいわけではありません。
大切なのは、「今の暮らしに本当に必要か」 を見極めることです。
1. 中身を整理する
家具を残すために必要のない物を入れていないか確認しましょう。空になったら不要かもしれません。
2. 処分の方法を確認しておく
粗大ごみ、回収業者、リサイクルや寄付など、選択肢を事前に知っておくと安心です。
3.思い出の扱い方を決める
写真に残す、別の用途として使える部分だけ取っておく、家族に譲るなど工夫することで気持ちに区切りをつけられます。
【受け継がれてきた家具はどうする?】
中には、代々大事に扱われてきた家具や、想いが深く残したい家具もあるでしょう。
その場合は、「ただ置いておく」ではなく「使うことを前提に残す」ことが大切です。
• まだ使えるなら、日常生活の中でしっかり活用する
• 壊れているなら放置せず、家具のリフォームや修繕をして使える状態にする
• 見栄えより「安全性」と「実用性」を優先する
こうして活かすことで、思い出を継ぎながら安心して暮らすことができます。
Needs Tokyo からひとこと
大型家具は思い出深い一方で、高齢期にはデメリットも増えていきます。
• 手が届かない場所が増え、転倒リスクが高まる
• 地震対策がされていないと危険
• 重くて動かせず掃除や模様替えが困難
• 部屋を圧迫し生活動線を妨げる
一度立ち止まり、「残す家具」「手放す家具」を見極めていきましょう。
そして受け継がれてきた家具は、整えて使うことを前提に残すことが大切です。