歳を重ねると、家の中の物がどんどん増えていく…ご家族から「どうして捨てられないの?」と相談されることは少なくありません。
ですが、高齢者の“物が増えていく”背景には、きちんとした理由があります。
この記事では、東京都中野区を拠点に活動するNeeds Tokyoが、現場で数多くのご家庭をサポートする中で見えてきた「高齢者が物を手放せない心理」を、やさしく解説します。
高齢者が物を増やしてしまう心理的な理由

① “思い出”が暮らしの支えになっている

高齢期は、家族構成・仕事・健康など、大きな変化が増える時期。
その中で、昔の写真・手紙・記念品などの「思い出の品」は心の安定剤になります。
「これは子どもが書いてくれた手紙だから」
「夫と旅行したときのものだから」
“物=思い出”という強い結びつきが生まれます。
② 物を捨てることで「人生の終わり」を連想しやすい
高齢期の整理は、“終わり”を連想してしまうことがあり、心が抵抗を示します。
特に、伴侶を亡くしたあとや、老後の不安が強い時は、「まだ元気でいたい」「まだ使うかもしれない」という気持ちが物を手放せなくさせます。
③ 判断するエネルギーが足りない

歳とともに、
• 体力の低下
• 判断力の低下
• 小さな文字が読みづらい
• 物を探す/動かすことへの負担
が重なり、片付けのハードルが上がります。
その結果、“とりあえず置いておく”が増え、気づけば物が増えていきます。
④ 物価高の影響で「捨てるともったいない」気持ちが強くなる
近年は物価が上昇し、買い替えや修理にもお金がかかります。
そのため、「いつか使える」「誰かにあげればいい」と、保管する心理が強まりやすい傾向があります。
⑤ 一人暮らしで会話が減ると、判断に迷いやすい

話し相手が少ないと、
「これ捨てていい?」
「これは必要?」
と相談する相手がいなくなります。
孤独感から“物が味方”になってしまうケースも、現場では珍しくありません。
高齢の親が片付けられないとき、家族ができる関わり方

「捨てる」を押しつけず、まず話を聞く
高齢の方にとって、物は人生そのもの。まずは、物の背景にあるストーリーを聞くことが最も大切です。
「これはどういう時に使っていたの?」
「この思い出、大切なんだね」
これだけで、心の扉が驚くほど開きます。
一気にやらずに、15分だけ作戦!

短時間の“伴走”は、想像以上に効果があります。
疲れさせず、成功体験を積んでもらうのがポイント。
「減らす」ではなく「暮らしやすくする」が目的

高齢者にとっては「物を捨てる」よりも、安全に生活できる空間を整えることの方が重要です。
• つまずく物をどかす
• 取りにくい場所を変える
• 重い物を下に移動する
といった“配置換え”だけでも大きく変わります。
第三者が入ると、驚くほどスムーズに進む

家族だと遠慮や感情が入りやすいのですが、専門家が入ると、心理的に切り替わり、片付けがスムーズになるケースが非常に多いです。
Needs Tokyo が提供する「やさしい生前整理」

中野区を拠点に、東京全域とご実家の遠方作業にも対応しています。
ご家族、施設の方々が安心できるよう、作業後は「サポート報告書」をお渡ししています。
「何を残し、何を手放したか」を書いて、トラブル防止にもつながります。
また、
• 月1回の定期便
• 3回の回数券(人気No.1)
• お急ぎ便
の3つのサービスがあり、生活動線を整えるサポートも可能です。
まとめ

高齢者が物を増やしてしまうのは、“だらしない”からではありません。
そこには、
• 心の安定
• 思い出
• 不安
• 体力や判断力の低下
といった、誰にでも起こり得る理由があります。
大切なのは、
「捨てて!」ではなく「一緒に暮らしやすくしよう」という姿勢です。
Needs Tokyo では、心に寄り添いながら、安心できる暮らしづくりをお手伝いしています。
どうぞお気軽にご相談ください。
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