残暑の中、飯能ハイキングに行ってみた話

残暑厳しい三連休に
姉夫婦と埼玉県の飯能ハイキングに行ってきました。

終了予定時刻はお昼休憩も入れて4時間後。

いつもより多めの水分を持ってスタート。

気温34度、5分歩いただけで汗がふき出す。

低山といえどもこの暑さで
少々不安になる。

何度水分補給しても
ぜんふ汗で流れる感覚。

通常より多めに持ったドリンクも足りず
途中、自販機で追加。

そんな厳しい中でも
みんなよく喋って、よく笑って
めちゃくちゃ元気だ。

わたしもここまでは。

「さぁ、ここから本格的に山道に入るよ!」

「うわ〜涼しい〜」と思ったのは一瞬だけ。

滝汗が止まらない。

半分まで来ると
まるでシャワーを浴びたように
髪から足先までびっしょり。

それでも、みんな平気だと言う。

「先に行って!」と言い
何度も呼吸を整えては
歩くリズムを取り戻す。

見上げると、娘は急な上り坂を走っている。
うそでしょ?!
まるでトレイルランニングだ。

きっとスイミングで鍛えられた
努力の賜物なんだろう。

真夏でも体力作りを欠かさない
姉夫婦やパパの会話もまだつづいている。

なんてこった、
疲労困憊で無口なのはわたしだけだ。

体感温度40度にも迫る残暑厳しい町と
夏休みに標高の高い場所からスタートした
アルプスの夏山とはわけがちがう。

低山巡りは
想像以上にしんどい。

地味に苦しい、苦しい、苦しすぎる。

みんなから遅れて10分後、
ようやく到着。

地理の話をしているみんなのそばに行き、
一目散にベンチに座って景色を見ると
今までの苦しみが一瞬で吹き飛んだ。

「うわー最高!」

登山は自分との戦いなのだ。
息が苦しい、足が重すぎる
それでも登り続ければ
最高のご褒美を勝ち取れる。

決して大袈裟な表現ではなく
これが登山がすきになった理由だ。

優しい風の
心地よい幸せよ。

終了予定時刻は過ぎ、5時間後に出発地点に戻る。
「次は紅葉の時期ね!」
それまでに体力アップを約束して解散。

その後、着替えて
いよいよ娘の登山靴を見に行きました。

というのも、
今までNIKEやニューバランスなど
普段履きのスニーカーで済ませていたのです。

それでは当然滑るため、
毎度下山で足をかばい、
余計なところに力が入り
足を痛める可能性がありました。

「わたし、もっと登りたい!」
この言葉で登山靴の購入を決めました。

お店に着くと
「あれかなぁ、これかなぁ」
と登山靴選びに真剣な娘。

娘自ら店員さんに声がけをして
履き心地や履き方のチェックをしてもらい
登山靴はColumbia
靴下はTHE NORTH FACEに決めました。

自然の美しさを感じる心と
最後までやり抜く力、
それから決断力も備わり

この頃の彼女の力強い成長を見るたび
わたしの背筋もシャンとします。

それではまた。