2023夏旅 歴史と八方尾根の絶景登山

気づけば、夏休みも残りわずかとなりました。

覚え書きとして
今年の夏旅をまとめておきます。

旅の目的に選んだのは歴史と絶景登山。

朝4時に自宅を出発し、岐阜に向かいます。

峠越えは旅行につきもので慣れてはきたけど
長野から岐阜に入る県境辺りは
いつ終わるの?ってくらいの
長いトンネルがいくつも続きました。

前後に車がいない、家族は寝ている
となると、なおさら長く感じました。

初日はまず、世界遺産の白川郷に到着。

日本の原風景に心を落ち着かせ…となるはずでしたが、予想以上の厳しい暑さ。

かき氷で体を冷やしつつ、
忍者のように日陰を飛び歩き、
至るところに設置されていた冷たい山の水に手を浸して、体の一部分だけでも冷える幸せよ。

そんな中で、合掌造りや養蚕について学びました。

一番驚いたのは、
ここは世界遺産でもあり、
今も住民の方々が暮らしていること。

継承の大変さを想像しながら、こうして歩き回れることにありがたい気持ちになりました。

次に、宿泊する飛騨高山でチェックインを済ませ、
古い町並みを散策。

この通りは食べ歩きやお土産選びにおすすめです。
我が家も飛騨木工のスプーンなどお土産に買いました。

宿泊先は飛騨高山東急ステイ

宿泊先は二週間ほど前に慌てて決めたのですが、
とっても良かったので記しておきます。

大規模ホテルや老舗旅館でもないけれど
館内とっても綺麗で、すべてにおいて満点!
飛騨牛も地元食材もとっても美味しかったですし、
スタッフの方々の対応も五つ星です。

二日目は、レールマウンテンバイク『ガッタンゴー』のアクティビティを!

これは廃線になったレールを
電動自転車で走るというもの。

頭がクラクラするほどの暑さでしたが
冷蔵庫のような暗闇トンネルに助けられ
の〜んびりした風景が気持ちよかった〜。

行きは下り坂だけに、帰りは当然登り坂。
ここは主人の脚力に頼りまくりました。
とは言っても電動なので安心してください。

ファミリー、カップルに、
おすすめのアクティビティです。
ぜひ!廃線を駆け抜けてみてください。

レールマウンテンの後は国宝松本城へ。

戦国武将に興味を持ち始めた娘。

家康や信長となると、
岐阜から愛知へ行くことも考えたのですが、
この後の予定も考え、家康や秀吉の家臣だった
石川数正が築城した松本城を選びました。

わたしは2度目だったのですが
10年以上前の記憶なんてものは曖昧で
初見のように楽しめました。

柱一本に「すごいすごい!」と感動するわたしのそばで

「急な階段で着物の裾を踏んで落ちたりしなかったのかな?」

「あの時代にタイムスリップできたら、滑り台を作る」

「着物って、トイレ大変そう〜」

「あの時代の夏って何度だったの?」

などなど疑問はつづき。

白川郷も松本城も娘なりに
遥か遠い昔の暮らしと現代の暮らしとを
照らし合わせていました。

そして、三日目は今回のメインチャレンジ
標高2060mの絶景八方池までの登山。

白馬八方尾根スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ、標高1830mの第1ケルンまでアプローチ。

体を慣らすため、一旦、小休憩。

さぁ、出発!
緩やかな木道コースを選択。

八方池まで90〜120分を想定。

ゆっくり焦らず。

可愛い高山植物に出会えたら
立札の説明を読み、花の名前を知る。

360度、雄大な北アルプスを感じれば
心や体の毒が抜け、
自然のエネルギーをいただく感覚。

これも登山の醍醐味。

疲れたら、迷わず糖分補給。

ハァハァは息苦しい証。
足を止め、ゆっくり呼吸を整える。

なんてきれいなんだ〜!
はぁ、疲れたぁー!

を繰り返し、予定通り到着。

出発が遅れたため、やはり雲が。

それでも、どこまでも続く尾根や雪渓、
湖面に映る人の姿は絶景で

ただただ、美しい。

こんなにも美しい場所が
日本にはまだまだたくさんある。

そう思うと、なんだかうれしくなる。

「わたし、この旅で登山がいちばん感動した!」

そう言って、足取り軽く下山する娘の後ろ姿は
やけに、たのもしい。

今度は八方池から唐松岳を目指し、
山荘で一泊して
星空鑑賞と朝日を体いっぱいに受ける
なんてのもいい。

そのまえに
娘の体力に負けぬよう
わたしの筋力アップが最重要課題です。

今年の夏休みの移動走行距離1500キロ超え。
いい充電旅に、感謝。